アラミド繊維を使用した商品
私たちは、「コーネックス®」「テクノーラ®」「トワロン®」という帝人グループ独自のアラミド繊維を使用した商品を開発し、販売しています。これらの商品は、特殊な環境で高い安全性を発揮するものであり、たとえば、炉前作業・鋳造作業・溶解作業など高温環境で着用する作業服、-200℃の極寒やLNG・工業ガス作業に対応する耐冷服や防護エプロン、自動車工場・ガラス工場の製造工程や森林作業などに適した、耐切創性を備えた手袋、防刃衣などがあります。
コーネックス® 手袋
帝人グループがアラミド繊維の販売を始めた当初は、その知名度が低く、道のりは決して平坦なものではなかったと聞いています。長年にわたって私たちが市場開拓を続け、商品をご使用いただいたお客様から口コミで評判が広がった結果、現在では、アラミド繊維に対する認知度も高まってきました。
ただ、現在においても、作業服や手袋といったアイテムは、お客様にとっては消耗品という感覚が強いようで、価格面で導入に難色を示されるお客様もいらっしゃいます。そういったケースでは、私たちの製品が一般の商品よりも寿命が長いことを、長期間使用することを想定したトータルコストを示しながらご説明します。
私たちがお届けする商品は単なる消耗品ではなく、人の命を守るという高い付加価値を持つものです。価格以上の価値を持つことをお客様に実感していただくことが、商品をおすすめする上で大切なことだと思っています。
アラミド繊維の商品には、新たな用途がまだまだあると思います。
たとえば、キッチンや庭仕事など、やけどやケガをする可能性は家庭内にもあります。そのような家庭内での事故を減らすためにも、当社のアラミド製品がお役に立つのではないでしょうか。
また、先日、「仏壇・仏具の周りに置く小さな座布団を、アラミド繊維を素材としたものにしたい」という相談をある宗教法人から受けました。蝋燭、線香など火を使うことが多く、事故防止を考えてのことだそうです。
このようなニッチなマーケットも、国内には数多く存在するのではないかと考えています。また、中国など海外のマーケットに目を向ければ、潜在的な需要はかなり大きな規模になるでしょう。
海外も含めた幅広いマーケットに向けた、新たな商品の企画や用途の開発、販売─。多くの課題に取り組みながら、今後も、さまざまなお客様のもとで商品をお役立ていただけるものと期待を寄せています。
この仕事に携わっていて、満足感を感じるのは、商品を購入いただいたお客様から感謝の言葉を聞く瞬間です。
「事故発生時、帝健さんの作業服を着用していたおかげで、作業員の人命が守られ、軽症ですみました」と、お客様から伺ったことがあります。「私たちの商品が役立った」と誇りに思いました。
大企業であれ、中小企業であれ、事故の発生とその被害の程度によって、企業の存続は大きく左右されます。そのような状況にあって、私たちのお届けする商品が果たすべき役割もますます大きくなっていると感じます。人命を守り、安全・快適な作業環境づくりに貢献するために、さまざまな場所で私たちの商品をお役立ていただきたいと思います。
耐熱性に優れたコーネックス®を素材とした「サバイバル®」は、鉄鋼所、発電所、ガスタンク、溶接現場などで使用される作業服、手袋、安全靴などの製品をラインナップ。5,000〜10,000℃のアークプラズマに触れても生地に穴があきにくく、また、自己消火性をもつことも特徴です。
耐切創性・高強力性を特徴とするテクノーラ®、トワロン®を素材とした「サバイバル®Ⅱ」は、耐切創性・高強力性に加えて、他の素材と比較して耐光劣化が少なく、酸アルカリに強いという特性をもち、作業服、手袋など豊富な商品を揃えています。
溶接、板金、鋳物、食品工場などの事故防止、安全確保に、サバイバル®/サバイバル®Ⅱをぜひお役立ていただければと思います。ご要望に応じたカスタムメイドにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
※「サバイバル」「コーネックス」「テクノーラ」は帝人テクノプロダクツ(株)の登録商標です。 ※「トワロン」はテイジン・トワロン・ベスローテン・フェンノートチャップの登録商標です。 |